空き家管理コラム

許可なしで空き家に入るとどうなる?肝試しでも不法侵入になる危険性

許可を得ていない空き家に勝手に入るとどうなる?肝試しでも不法侵入になる可能性があります

「誰も住んでいないから大丈夫」
「廃墟っぽいから入ってもいい」
「肝試しで少し見るだけ」
そう思って空き家に入るのは、かなり危険です。
空き家でも、他人の所有物です。
許可なく敷地や建物に入れば、犯罪になる可能性があります。

結論:
空き家に勝手に入る行為は、状況によって
「住居侵入罪」「建造物侵入罪」などに問われる可能性があります。
さらに、物を持ち出せば窃盗、窓や扉を壊せば器物損壊になることもあります。

空き家でも「勝手に入っていい場所」ではありません

空き家というと、「もう使われていない場所」「誰も見ていない場所」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、空き家には必ず所有者や相続人がいます。
たとえ草が伸びていても、郵便物がたまっていても、建物が古くても、
他人の土地・他人の建物であることに変わりはありません。

鍵が開いていたとしても、門が壊れていたとしても、「入っていい」という意味ではありません。
「鍵が開いていたから」「入口があったから」という言い訳は通用しにくいです。

肝試しで入っただけでも危ない理由

「写真を撮るだけ」「中を見るだけ」「動画のネタにするだけ」でも、許可なく入れば問題になります。

特に最近は、廃墟探索や肝試しの様子をSNSや動画サイトに投稿する人もいます。
しかし、その投稿がきっかけで場所が特定され、所有者や近隣住民に通報されることがあります。

本人は「軽い遊び」のつもりでも、所有者からすれば大切な家に勝手に入られた被害です。
思い出の品が残っている家、相続手続き中の家、売却予定の家、管理中の別荘などもあります。

実際に問われる可能性がある罪

行為 問われる可能性 罰則の目安
許可なく空き家や敷地に入る 住居侵入罪・建造物侵入罪など 3年以下の拘禁刑又は10万円以下の罰金
中にある物を持ち帰る 窃盗罪 10年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金
窓、扉、壁、家具などを壊す 器物損壊罪など 3年以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金若しくは科料

※罰則は刑法の条文に基づく一般的な内容です。実際の判断は状況によって異なります。

「何も盗んでいない」は言い訳にならない

空き家に勝手に入った人がよく言うのが、
「何も盗んでいない」
「壊していない」
「見るだけだった」
という言葉です。

しかし、問題は「盗んだかどうか」だけではありません。
そもそも、許可なく他人の建物や敷地に入ること自体が問題になる可能性があります。

さらに、空き家の中には床が抜けそうな場所、腐った階段、割れたガラス、古い電気設備、害虫、動物のふん、カビなどがある場合もあります。
ケガをしても、勝手に入っていたとなれば、簡単な話では済みません。

SNS投稿は証拠になることもあります

肝試しや廃墟探索で撮影した写真や動画を投稿すると、
自分で「ここに入りました」と証拠を残しているようなものです。

  • 建物の外観
  • 室内の特徴
  • 窓や玄関の状態
  • 投稿日時
  • 同行者の顔や声
  • 位置情報や周辺の景色

これらから場所や人物が特定されることがあります。
「バズりたい」「怖い動画を撮りたい」という気持ちで入った結果、通報、警察対応、学校や職場への連絡、損害賠償の話につながる可能性もあります。

空き家の所有者が本当に困ること

勝手に入られると、所有者側には大きな負担が発生します。

  • 窓や扉を壊される
  • 残置物を荒らされる
  • 近所から苦情が入る
  • 放火や盗難の不安が増える
  • 警察や親族への説明が必要になる
  • 売却や活用の予定に影響が出る

空き家は、ただの古い建物ではありません。
誰かの実家であり、親の思い出が残る場所であり、これから売却・賃貸・管理・解体を考えている途中の財産かもしれません。

「廃墟っぽい」は入っていい理由にならない

肝試しで一番危ない考え方:
「ここ、もう誰も使ってなさそうだから大丈夫」

見た目がボロボロでも、所有者が定期的に見に来ている場合があります。
相続人が遠方に住んでいて、なかなか来られないだけの場合もあります。
管理会社や近所の人が見守っているケースもあります。

つまり、外から見て「放置されている」と感じても、本当に放置されているとは限りません。
勝手な判断で入るのはやめましょう。

空き家を見つけたらどうすればいい?

危なそうな空き家を見つけた場合は、勝手に中へ入らず、外から確認するだけにしてください。
倒壊しそう、窓が割れている、不審者が出入りしている、火災の危険がありそうな場合は、自治体や警察、所有者、管理者へ相談するのが安全です。

やってはいけないこと

  • 門やフェンスを越える
  • 玄関や窓から入る
  • 中の物を触る・持ち帰る
  • 動画撮影のために侵入する
  • 「心霊スポット」として場所を拡散する

所有者側も早めの対策が大切です

空き家は、放置期間が長くなるほど侵入されやすくなります。
草が伸びっぱなし、郵便物がたまっている、窓が割れている、玄関周りが荒れている状態は、
「誰も管理していない家」に見えてしまいます。

月1回でも見回りをする、郵便受けを確認する、外観写真を残す、庭の状態を整えるだけでも、防犯対策になります。
遠方で現地に行けない場合は、写真だけで今の状態を確認することも大切です。

空き家を放置する前に、まずは写真だけで相談してみませんか?
外観・玄関・庭・室内・雨漏り跡などの写真があれば、管理や活用の可能性を確認できます。
写真だけで空き家を相談する

まとめ:肝試しのつもりでも、人生に傷がつくことがあります

空き家に勝手に入る行為は、「ちょっとした遊び」では済まない可能性があります。
誰も住んでいないように見えても、そこは他人の財産です。

肝試し、動画撮影、廃墟探索、好奇心。
どんな理由でも、許可なく入ればトラブルになります。
怖いのは幽霊ではなく、通報、警察対応、損害賠償、そして信用を失うことです。

空き家には勝手に入らない。
見つけても、撮りに行かない。荒らさない。拡散しない。
それが、自分を守ることにもつながります。

参考:e-Gov法令検索「刑法」第130条、第235条、第261条

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