親の家、誰も住んでいないなら最初に確認すること
親が住んでいた家に、今は誰も住んでいない。相続したものの、遠方でなかなか見に行けない。売るのか、貸すのか、壊すのか、まだ決められない。そういう空き家は少なくありません。
ただ、空き家は「何もしない」が一番楽に見えて、実は一番危ない選択になることがあります。家は人が住まなくなると、思っている以上に早く傷みます。雨漏り、湿気、害虫、草木の繁茂、郵便物の放置、近隣からの苦情など、最初は小さな問題でも、気づいた時には費用が大きくなっていることがあります。
まず確認するべきは「今の状態」
親の家が空き家になったら、最初に確認するべきことは「今、その家がどんな状態なのか」です。売却価格や解体費を考える前に、まず現状を見なければ判断できません。
確認したい場所は、外観、屋根、外壁、雨どい、庭、玄関、郵便受け、室内、床、天井、水回り、窓まわりです。特に雨漏り跡、床の沈み、カビ臭さ、壁のシミ、動物の侵入跡、草木が隣地や道路にはみ出していないかは重要です。
遠方で直接行けない場合は、親族や近所の方に写真を撮ってもらうだけでも、最初の判断材料になります。スマホ写真でも十分です。外観、庭、玄関、室内、天井、床、水回りを撮るだけで、管理が必要な家なのか、活用の可能性がある家なのか、危険が出ている家なのかが見えやすくなります。
郵便受けと庭は放置サインが出やすい
空き家で特に目立つのが、郵便受けと庭です。郵便物がたまっていると、誰も管理していない家だと分かりやすくなります。防犯面でもよくありません。
庭の草木も同じです。草が伸びると見た目が悪くなるだけでなく、虫や動物が入りやすくなり、近隣トラブルにつながることもあります。隣の敷地や道路にはみ出してしまうと、苦情が来る可能性もあります。
「たまに見に行けば大丈夫」と思っていても、夏場の草はすぐ伸びます。人間の予定より草の成長の方が真面目なのが困ったところです。
雨漏りは早めに見つけることが大切
空き家で大きな問題になりやすいのが雨漏りです。雨漏りは屋根だけの問題ではありません。天井、壁、柱、床、畳、押し入れまで傷めることがあります。
最初は小さなシミでも、放置すると修繕費が一気に増える場合があります。家を売る場合でも、貸す場合でも、撮影場所や倉庫などで活用する場合でも、雨漏りが進んでいると選択肢が狭くなります。
室内に入れる場合は、天井のシミ、壁紙の浮き、カビ臭さ、床の柔らかさを確認してください。室内に入れない場合でも、外から屋根や雨どいの破損、外壁のひび、窓まわりの傷みを見るだけでも参考になります。
すぐに解体を決める前に
親の家が古いと、「もう壊すしかない」と考える方もいます。しかし、解体には費用がかかります。さらに、更地にした後の管理や固定資産税のことも考える必要があります。
もちろん、倒壊の危険がある家や、周囲に迷惑をかけている家は、早めの対応が必要です。ただし、すべての空き家がすぐに解体しかないわけではありません。
古い家でも、状態や立地によっては、管理しながら保管する、売却を検討する、荷物整理を進める、撮影場所として活用する、簡易的な管理対象にするなど、別の選択肢が残っている場合があります。
写真だけでも相談できる
空き家の判断で大切なのは、いきなり大きなお金を使わないことです。解体、片付け、大規模修繕を決める前に、まずは写真で状態を確認することをおすすめします。
外観、庭、玄関、室内、天井、床、水回り、残置物の写真があれば、今すぐ対応が必要な場所、しばらく管理で様子を見られる場所、活用できる可能性がある場所を整理しやすくなります。
「遠方で見に行けない」「親族で意見がまとまらない」「解体費が払えない」「売れるか分からない」などの場合も、まずは写真を集めることが第一歩です。
まとめ
親の家に誰も住んでいないなら、最初にするべきことは、売ることでも壊すことでもありません。まずは今の状態を確認することです。
郵便受け、庭、屋根、外壁、室内、雨漏り、床、水回り。これらを写真で確認するだけでも、次に何をするべきか見えてきます。
親の家を、ただの負担で終わらせる前に。壊す前に、売る前に、片付ける前に、まずは写真だけで確認してみませんか。